ヒトラー関係本、最高の一冊!

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(~∂~)
「今日紹介するのはこの本、
”アドルフヒトラーの青春 ~親友クビツェクの回想と証言 ”だ!
つい最近読み終えたのだが、
凄く良い本だったので我がブログで紹介しておこうと思う。


本書は

ヒトラーの青春時代の唯一の友人であり親友でもある、
アウグスト・クビツェクという人物が書いたものだ。
オペラ劇場でヒトラーと知り合い、
仲良くなってからはヒトラー家にも頻繁に出入りしたりしていたので、
とにかく当時のヒトラー家の事が詳しく描かれている。

それだけではなく、
ヒトラーが学校を中退した後どういう生活を送っていたのかという部分、
筆者しか知らないヒトラーの淡い初恋、ワグナーマニアの部分、
ヒトラーが芸術家から政治家に夢が移り変わっていく様、
妹パウラ・ヒトラーの事、美大受験失敗や、
母親と死別したところも細々書かれている。
つまり若い頃のヒトラーを知る上で、もの凄く役に立つ資料と言える!
これ以上の貴重な資料は他にないだろう。
しかも資料として価値があるだけではなく、
純粋に青春小説としても楽しめ、
分厚い本だがスラスラ楽しく読める点も素晴らしい!


この本を

読んで、色々な本に書かれているヒトラーの若い頃の姿は
かなり悪い部分が誇張されているのが判った。

ヒトラーと言えば悪の代名詞だから仕方ないのかもしれないけど…
しかしこれは親友が書いたものというだけあり、
人間的に良いところ悪いところを含め、ありのままのヒトラーを書いている。
しかもそれと同時に、当時の人々の娯楽や細々した生活風景、
オーストリアハンガリー帝国の抱える社会問題などが描かれているのも面白い。


個人的に、

ウィーンで筆者がヒトラーと一緒に生活する以前から、
彼がすでにユダヤ人や外国人が大嫌いだったというのが一番衝撃だった。

私は、絶対に貧乏が原因で、
ヒトラーがユダヤ人嫌いになったのだろうと思っていたのでこれには驚き。

なぜ彼がユダヤ人を差別するようになったか、
多民族国家オーストリアハンガリー帝国の世相を絡めて推理しているのも
凄いなぁ…って思った

他の本ではユダヤ人を差別するようになった理由を、
祖父が誰だか判らないがために血統コンプレックスに陥ったとか、
ヒトラー家はカトリックだったのでユダヤ嫌いになったとか、
よくわからない感じで書いてあるが、
この本が一番納得いく説明がしてあり、その辺も大満足。

色々な

事が書かれているが、
とりあえずヒトラーがどういう人間だったのかよく理解出来た。
少しでも気に入らない事があると怒りの発作を起こし、
反対意見があると相手を論破し言いくるめ、
自分の思うことばかりを喋りまくる傲慢な人間。

凄く嫌な奴と思いきや、
筆者の母親が川に落ちて溺れると躊躇せずに助けに行ったり、
音楽家になりたい筆者のために頑固親父を説得したり、、
筆者が初めて劇場で演奏した時、まるで自分の事のように喜んでいたことなどなど、
意外に優しく人情味溢れるところにも驚きだ。


とにかく、

親友としてヒトラーの良い面悪い面も平等に描いている点が、凄く良かった。
人間的にヒトラーをよく描いてある本だと、
水木しげるの ”劇画ヒットラー ”以来な感じだ。

私が一番最初に読んだヒトラー関係の本、
ルイス・スナイダーの ”アドルフ・ヒトラー ”なんか、
悪い部分ばかり誇張されてる本だったしね。


まぁ、

人間としてヒトラーや幹部達を描くのは未だにタブー視されているからなぁ。
映画 ”ヒトラー最期の12日間 ”でも、
第三帝国の連中を人間として描くのはどうよ!?
こんな風に描いたら、みんなあんな奴らに同情しちまうだろうが!!
…って言われたぐらいだし。

意外にこういう普通の人でも大犯罪に手を染めてしまうから
みんなも気を付けよう…って教訓があるんだけどね。

ドイツは、第三帝国時代の歴史を徹底的に反省したから、
ヒトラーを犯罪者としたうえで
こういう本や映画を研究資料としてとらえる事が出来るから良いと思うんだけど。
ロシアはスターリンを悪と見なさなかったために、未だに賛美されているし。

とりあえず

ヒトラー関係の本としては、かなり面白いし為になるので、
それ系の創作をする人や興味のある人は読んで見るといい!
個人的には ”ボルマン覚書 ”よりもずっと面白かった!

では、今日はこの辺でお別れだ!
サラだバー、同志並びに党員諸君!!」












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by hiyokemusi | 2015-05-01 23:17 | 中央情報局 | Comments(2)
Commented by スタスク at 2015-05-02 23:21 x
ヒトラーを人間として描くと言うと、あの「ヒトラー最後の12日間」みたいな感じでしょうか?

ヒトラーがユダヤ差別を決めたきっかけと聞くと、何故か真っ先に永井豪の漫画版「デビルマン」を思い出します。

ユダヤ人に良い様に扱われていた若き絵描きのアドルフが、好きな女性の絵をユダヤ人の金持ちに破られた揚句に、その女性をユダヤ人が暴行しようとする。止めに入ったらそのユダヤ人がデーモンとしての正体を現して、アドルフが好きだった女性を殺害してしまう。
さらに、そのデーモンがアドルフの中に芽生えが怒りや悲しみをさらに強いものにするよう嗾ける。
そしてアドルフはユダヤ人という人種を憎むようになる。

という話。

実際の彼の性格ってどんな感じだったのでしょうね。
「最後の12日間」だとどうしてもどこかやさしい部分もあるみたいに見えちゃうし。昔の映画だとキチ○イ扱いだし…。
Commented by hiyokemusi at 2015-05-03 00:08
(~∂~)
スタスクさん、いらっしゃいませー!
記事にもあるように、ヒトラー最期の…ですね。あれは色々なところから反響がありました。とくにイスラエルは怒りまくりでした。まぁ、当たり前ですが…

デビルマンのあのエピソード時系列はおかしいにしても、登場人物とかは実在の人物です。あの辺を上手く絡めて書いてるあたり、永井豪のヒトラーに関する知識の深さが伺えます。ハーニッシュというユダヤ人はヒトラーの絵を売り歩いた画商で、後にヒトラーが売り上げ代金をごまかしたという事でトラブルになり、喧嘩別れしました。
ステファニーはこの本にも登場するヒトラーの初恋の人です。オーストリアの兵士と婚約していたのも事実。

性格も記事内に書いてあるとおり。気難しいけど優しいところもある。昔観たドキュメンタリーでヒトラーの人間性を表すのに、なかなかうまい表現をしていました。以下がそれです。

ヒトラーは父親母親それぞれの両極端な性格を受け継ぎました。母親の暖かさと父親の冷たさ。親しさと容赦のなさ。優しさとよそよそしさ。

これはヒトラーの性格をけっこう的確に現していると思います。この本を読むと、潔癖症でかなり気難しい性格だったみたいです。
晩年のヒトラーと性格がけっこう共通するところが多々あり、人間って年をとると子供に戻るって本当なんだなぁって思いました。
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